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翻弄の果てに
第9章 環と祥子
『あっ……』

『ごめんなさい、祥子さん……驚かないで。』

『大…丈夫、です。キ…ス、キスマークくらい。』

『さあ、行きましょう。』

『はい。』

二人は、たわいのない話をし、窓から見える空や海を眺めた。

環の胸の内、祥子の胸の内、それぞれにさざ波がたっている。
それでも、越えなければならない「何か」を見据え、祥子は覚悟を決めた。


環には、悲壮感などない。むしろ、晴々としている。

「私が生きた証を祥子さんに託す。」

そんな思いでいる。





『お帰りなさいませ〜』

この宿は、そう言って私達を迎えてくれた。


『お帰りなさいなんて、しばらく言われたことないから、なんだか、くすぐったいわね(笑)』

『ほんとですね(笑)でも、何故か温かい、ほっこりした気分にしてくれる……』

『そうね。素敵なひびきよね。』





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