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翻弄の果てに
第11章 純粋な気持ち
『吹っ切れたの?!』

『ああ、もう大丈夫だ。』

『祥子ちゃんを愛せる?!』

『もちろんだ。』

『何を聞いても?』

『えっ…?』

『どうなの?』

『俺が全て受け止める!祥子は俺が守る!文句あるか!』


登喜子さんの目から、大粒の涙がポロポロと落ちた。


『登喜子さん…大丈夫?』

『ええ…大丈夫。ごめんなさい。話すわね…』


俺が、祥子を待たせ過ぎたために起きた悲劇だった。

登喜子さんは、唯一、祥子の理解者だったのかもしれない。

職場で荷物の仕分け作業をしている登喜子さんは、俺達ドライバーとも、事務員とも関わる所にいるため、自然と祥子とも仲良くなったのだと言った。



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