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翻弄の果てに
第11章 純粋な気持ち
『だからね、祥子ちゃんの微妙な変化にもすぐ気づいたの。あたしは、あの子のお母さんみたいな感じだったのね。
悠太くんを見守り、待つことに疲れた、って。
環さんとの約束は果たせない、って。だから、悠太くんを見ていることが、もう、耐えられないから、ここを辞めて、実家に戻ってお見合いするんだって。
親同士が決めた縁談で、あの子は、感情を捨てて嫁にいったの。
でもね、旦那さんには、親兄弟にも見せない、別の顔があったんだよ……』
『まさか、DV?』
『そうね、それもあったし……とにかく嫉妬深い上に束縛も強くてね。
携帯も一時は取り上げられて、あたしには手紙か、公衆電話だった。
よく泣いてたよ。
でも、周りは誰も、そんなこと言ったって、信じない。
そのうち、妊娠したんだけど、旦那さんの出張中に、こっそり堕胎して……ばれてしまってからは、あたしとの連絡も難しくなったんだ。』
『………』
『悠太くんを忘れられないんじゃないのかな。祥子ちゃんも、悠太くんを愛してるんだよ。』
悠太くんを見守り、待つことに疲れた、って。
環さんとの約束は果たせない、って。だから、悠太くんを見ていることが、もう、耐えられないから、ここを辞めて、実家に戻ってお見合いするんだって。
親同士が決めた縁談で、あの子は、感情を捨てて嫁にいったの。
でもね、旦那さんには、親兄弟にも見せない、別の顔があったんだよ……』
『まさか、DV?』
『そうね、それもあったし……とにかく嫉妬深い上に束縛も強くてね。
携帯も一時は取り上げられて、あたしには手紙か、公衆電話だった。
よく泣いてたよ。
でも、周りは誰も、そんなこと言ったって、信じない。
そのうち、妊娠したんだけど、旦那さんの出張中に、こっそり堕胎して……ばれてしまってからは、あたしとの連絡も難しくなったんだ。』
『………』
『悠太くんを忘れられないんじゃないのかな。祥子ちゃんも、悠太くんを愛してるんだよ。』