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short story
第10章 遥斗の長い長い一日 /haruto

みなみの専門学校時代の友達に子どもが生まれた。
卒業後、地元に帰った友達を見舞うためみなみは今日旅に出る。


そしていちかの面倒を見るために、今日俺は休みを取った。


「大丈夫かな・・・保育園の子育て支援に予防接種」


「任せろって。それよりみなみこそ電車間違えるなよ」


「うん、私も平気」


「知らない人には・・・」


「大丈夫だって!大丈夫!!」


本当かよ・・・
そっちの方が余程俺は心配だった。


そして時間になり、最後までみなみを心配して家から送り出す。


「気をつけろよ・・・着いたら連絡して」


「分かった。行ってきます!」


久しぶりに友だちに会えるみなみは元気に家を出て行った。
その背中を見えなくなるまでいちかと見送る。
こうしてみなみを送り出すというのも新鮮なものだ。


結婚して親になっても相変わらずみなみには過保護らしい俺・・・
正直ついて行きたくて仕方ないけどいちかの用事が優先だから我慢我慢。



「さていちか、保育園の準備するか」


みなみが用意してくれた一式を持っていちかを自転車の子ども椅子に乗せた。
少し早いけどグズられる前に行ってしまおう。


保育園は家から10分、サイクリング気分で久しぶりに自転車を漕いで行った。




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