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幼馴染と発情期
第18章 オフライン
「本ッ当……最悪!!」
「奈々美(ナナミ)男運ないよねぇ」
朝の学校の教室で私は友達に慰められていた。
……つい昨日。
付き合ってたムカつく男が、女の子と手を繋いで歩いている所を、街中で偶然見つけて…。
当然その場で乗り込んでやったものの、私の方が浮気相手でした。
その前の男は超束縛男だったし、それの前の男は「ヤる以外用ないからセフレになんない?」とか、ふざけた事言う男だったし!
私が付き合う男にろくな男がいない。
「奈々ちゃん、気晴らしにまた合コンでも行こう!?新しい恋すればすぐ忘れるって!」
「ううー!良い人揃えてー!」
「ちょっと待ってね!今、男子校通ってる友達に連絡してみるから」
「うっわ…また懲りずに男漁りかよ?」
その憎たらしい声の主は見なくてもわかる。
私はバッと振り返って睨み付けた。
もう10年も見ているあの顔。
幼馴染みの海斗(カイト)だ。
「ぶっ…怖えー、よくそれで彼氏出来るな?ああ、全部失敗してるけどな」
「うっさい!バカイト!」
これはいつもの光景。
合コンとかに行った時は、一生懸命しおらしくしてるけど…。
付き合いの長い海斗にはそんな事はしなかった。