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第18章 オフライン

そして初めてのオンラインだ。


なんか、いっぱいチャットが流れている。


本当にたくさんの人がやってるんだ…


初期の村を歩いていると、突然話し掛けられる。

『こんちゃー！パーティ組まない？』

「なんか話し掛けられてるよ！お兄ちゃん、返さないと！」

「あぁ、待ってろよ？わざわざゲーム用のキーボードも買ったんだ……えーっと、こんにちはのこ…こ」

タイピングが全く出来ないお兄ちゃん…。

「……なんで『B』が出るんだよ！？『こ』って文字打ってんだぞ！」

キーボードに怒ってる…

「お兄ちゃん…普通にローマ字入力になってるんでしょ？『こ』は『K』と『O』だよ？ローマ字入力出来ないならかな入力にしないと」

「ハァ？どうやったら…って！オイ！どこ行くんだよー！？」

話し掛けて来た人は、カイトが動かないせいか行ってしまった。

キーボードの苦手なお兄ちゃん…オンラインでいきなり躓く。

「知らない奴となんかやってられるかよ！一人で行く！」

お兄ちゃんはそう言ってカイトを人のいない方へと走らせた。

そして魔物が現れる。

「さっきオフラインでチュートリアル出たけど、そんな、強くなかったからよゆ……ウエ！？し、死んだ！」

魔物に攻撃されて、一発でカイトは死んでしまった。

「お兄ちゃん…人いないって事はこの辺は魔物強いからなんじゃないの？」

「………つまんねぇ！あーもう飽きた！奈々美にこのソフトやるよ。俺、これから飲み会だし」

お兄ちゃんは私にコントローラーを押し付けて行ってしまった。

この人本当に大学生？子供みたいな理由で放り投げた…