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白い飛沫(しぶき)
第10章 順也と理恵…それぞれの道
「nice to meet you」
それが日本人学校でのクラスメートから、
最初にかけられた言葉だった。
アメリカ暮らしが長いクラスメートの発音は見事すぎて理恵は聞き取れなかった。
「ははは、ごめん、ごめん。
日本から編入してきた子は最初みんな聞き取れないみたいだね。
でも、大丈夫、そのうち聞き取れるようになるし、話せるようになるよ」
隣の席の男の子が、
やけに白い歯を見せながら
爽やかな笑顔で日本語で話してくれた。
「ほんとに?すごく不安なの」
「大丈夫さ。俺が英会話の先生をしてあげるよ」
「うわあ嬉しい。
あっ、私、川原理恵です。どうぞよろしく」
「OK。俺は岡田雄介だ。
ユウと呼んでくれ。
理恵はリーと呼んでいいかな?」
「ええ、でもそんなふうに言われると、
アメリカに来たんだって実感しちゃうわ」
「ははは、ウエルカム ニューヨーク」
そう言ってユウは小さくウインクした。
金曜の夜には、
クラスメートの有志が
理恵の歓迎パーティを開いてくれた。
雄介が理恵をやさしくエスコートしてくれたおかげで楽しい一夜を過ごすことができた。
それが日本人学校でのクラスメートから、
最初にかけられた言葉だった。
アメリカ暮らしが長いクラスメートの発音は見事すぎて理恵は聞き取れなかった。
「ははは、ごめん、ごめん。
日本から編入してきた子は最初みんな聞き取れないみたいだね。
でも、大丈夫、そのうち聞き取れるようになるし、話せるようになるよ」
隣の席の男の子が、
やけに白い歯を見せながら
爽やかな笑顔で日本語で話してくれた。
「ほんとに?すごく不安なの」
「大丈夫さ。俺が英会話の先生をしてあげるよ」
「うわあ嬉しい。
あっ、私、川原理恵です。どうぞよろしく」
「OK。俺は岡田雄介だ。
ユウと呼んでくれ。
理恵はリーと呼んでいいかな?」
「ええ、でもそんなふうに言われると、
アメリカに来たんだって実感しちゃうわ」
「ははは、ウエルカム ニューヨーク」
そう言ってユウは小さくウインクした。
金曜の夜には、
クラスメートの有志が
理恵の歓迎パーティを開いてくれた。
雄介が理恵をやさしくエスコートしてくれたおかげで楽しい一夜を過ごすことができた。