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白い飛沫(しぶき)
第11章 新たな恋
その頃、日本の順也といえば…



最近、香織との交際がマンネリだ…


夏の海、ホテルの一室で
ロストバージン&ロストチェリーしてから
僕たちの恋は一気に燃えあがった。

デートの最後のシメは必ずHをした。
お互いの体の相性のよさもあったと思うが
何度も同時に昇天した。


でも、いくらカレーライスが好きだからといって、
毎日カレーライスというのはちょっとつらい。
それと同じようにちょっと僕らはHしすぎたのかもしれない。

近頃、Hの手順もワンパターン化してきているし、
この辺で少し冷却期間をつくり、
お互いになくてはならないパートナーなのだと気付くことが必要だと思う。

もうすぐ、付き合って2年…
2周年を記念して、小旅行でもするか。

そういった企みを心に秘め、
バイトに精を出すことにした。

バイトは以前と同じく、
里中先輩がバイトしているコンビニにお世話になることにした。

たまたまバイトの初日が里中先輩とのシフトだった。

里中先輩は僕の顔を見るなり
「あれえ~、またまたH旅行の資金稼ぎなの~?」と茶化してきた。

図星だったが、
はい、そうです。というのもマヌケなので
「違いますよ。今回はちょっと気合を入れて
社会勉強です」と答えた。

「そんな見栄張らなくていいんだから。
H関係なら、なんでも相談に乗るからね」

そう言ってニコッと笑ってくれた。

いつもながら里中先輩の勘ってするどい。

バイトに明け暮れて2週間。
順調に資金が膨らんでいく。

この分なら来週あたりに
香織を誘って出かけられそうだ。

ある日、「ねえ帰り、お茶しない?」と
里中さんが声をかけてきた。

ちょうどよかった。
里中さんに女の子が好きそうな旅行先とかを聞いてみよう。

僕は二つ返事で誘いに乗った。
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