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第5章 放課後の教室で……

「やっと終わったあぁぁ！」

職員室へ日誌を提出し、姫野 友里（ヒメノ ユウリ)は大きく伸びをする。

一緒に日直だったはずの密かに想いを寄せている藤田くんは、家の用事とやらで先に帰ってしまった。

『姫野、お願い！』

今日は早く帰りたいんだ…と、私に両手を合わせてきた藤田くんを思い出して、自然と笑みがこぼれる。

2人でやるはずの日誌や先生に押し付けられた雑用は、

1人でやるのは時間がかかって大変だったし、本当は2人っきりで日誌書くの楽しみだったけど…

好きな人のお願いなら、喜んで聞いちゃう！

友里は幸せな気分で、教室へと足を進めた。