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ピンクの扉
第20章 豆田先生

豆田先生の車に乗せられて
20分ほど走った喫茶店へ連れていかれました


「まあ!個室なんですね」

オープンカフェを想像していたのですが
入店してみるとカップルシートばかりの
個室だらけでした。

「ここは個室カフェといって
大事な相談などをするにはもってこいなんですよ」


でも、学校の近くの喫茶店でよかったんじゃありません?

密談するわけでもないのですからと
私はそう言いました。

「いえ、生徒に見られたら
良からぬ噂を立てられますから」

そっか…それもそうねと
私は変に納得してしまいました

ウェイターがコーヒを持ってきて
「ごゆっくり…」と言って退室するまで豆田先生は無言でした。

カップルシートに腰を降ろすと
意外にもソファが小さくて
ぴったりと寄り添うように座らなければいけませんでした。


「あの…早速ですけど、
来月の遠足の打ち合わせを…」

私は打ち合わせを済ませて
さっさと帰ろうと思いました。


「まあ、そう慌てなくてもいいじゃありませんか」

そう言うと豆田先生ったら
腕をまわして私の肩を抱いてきたんです。

「PTAなんですから保護者と教師、
仲よくやっていかないとね」

豆田先生はそう言うとあろうことか
私の胸をニットセーターの上から揉み始めたのです。


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