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ピンクの扉
第8章 夫の愛人?

社宅は想像していた通り
同じ扉がずらりと並んでいて、
見ようによれば監獄のような感じだった。


そんな扉を一つずつ確認していく。

『304号室…』

あ、あったわ!

いよいよ主人と感動の再会だわ!

サプライズのために
主人には内緒で来ちゃったから
きっと驚くでしょうね~

震える指で呼び鈴のボタンを押すと

「は~い♪」とドアの内側から
可憐な女性の声がした。


『え?』

部屋を間違えちゃった?

しかしアドレス帳を何度見直しても
この部屋に間違いなかった。


「はい?どちら様でしょうか?」

戸惑っているうちにドアが開き、
中から可憐な声同様に
チャーミングな女性が顔を覗かした。

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