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向日葵を君に…
第1章 デブはキモイですか?


バンビのような綺麗で長い足を組んで…組んで?

よく見るとスカート短っ!


推薦入試受けにきたんだよね?


「そちらの用紙に記入をして、順番まで待っててくださいね」

「は?書くものなんて持ってきてないんだけど」

「え…えー…では、貸し出しますので」

「あ〜めんどくさいからいい。ねぇ!書くもの貸して」


彼女は俺にそう言った。

俺に?


俺は間違いかと思い周りを見回す。


「あんたに言ってんの」

「あ…はい…えーっと」


急いでペンケースから予備で入れておいたシャーペンと消しゴムを取り出す。

俺が触った物は触りたくない…突然前に言われた言葉を思い出した。

その言葉が頭の中を回って動けなくなる。


「ちょっと?貸してくれるんでしょ?さっさと貸してよ」


彼女は椅子ごと俺の近くまで来て、シャーペンと消しゴムを持っている俺の手を掴んだ。


「わ…ごめんなさい…」

「何謝ってんの?」

「あの…俺…キモいから…」

「意味わかんない。さっさと貸して!」


シャーペンと消しゴムは引ったくられた。

彼女は俺のシャーペンを使って用紙を書き始めた。
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