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誘惑のサンタクロース
第3章 ☆☆☆



「ねぇ黒ちゃん。
 おれがこの前したお願い事、教えてあげようか?」



流れ星にしたお願いのことだろうか?



「うん・・・」



お兄さんはベンチに袋を置くと
わたしの両手を握ってきた。




「黒ちゃんが俺のものになりますよーに、って」




それって本当・・・?



そんな言葉を聞いて、泣かないわけないじゃん。




わたしも同じ。




さっきね、
お兄さんがわたしのものになりますよーにって
お願いしたんだよ。



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