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誘惑のサンタクロース
第3章 ☆☆☆



お兄さんはわたしの目から流れる涙を
何度も何度も拭ってくれて、



「黒ちゃんが、好きだよ」



って、わたしを抱きしめながら言ってくれた。



わたしは嗚咽で何も言えなくて
お兄さんの首に抱きついて
ぎゅーっとすることで
わたしの気持ちを伝えようとした。



「黒ちゃんは、俺のこと好き?」



って聞くから



すごく小さな声で



「・・・好き」



って答えた。



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