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want to be ...
第13章 希望






「ちゃんとあったまれ。体冷やしたらよくないぞ」


お湯の温度を45度に設定した蒼汰さんは、あたしの目をしっかり見て、小さくキスした後優しく笑った。


向かい合わせで湯船の中で座ってるあたし達。


何を言われるの?


逃げたくて堪らない…


ソワソワしてるあたしに気付いたのか、蒼汰さんがあたしの両手をしっかり握る。


眉をハの字にして見上げると。


「これからいくつか質問していくから正直に答えて。
…いいか、正直にだぞ。
嘘付いたら針千本飲ますからな。
いやお仕置きするからな」


こっくりと頷く。


「まず質問1。杏奈は妊娠してんの?してないの?
まだ妊娠してるか分からねぇの?」


その問いに


「分かんない…」


と消え入るような声で答える。


「じゃあ、質問2。あの妊娠検査薬は、使用済み?
使用済みじゃない?」


その問いに小さく首を左右に振る。


「…それはどういう意思表示?
答えたくないって意味?
使用済みじゃないって意味?」


「っ、つか…ってない…」


「…ん、分かった。じゃあ質問3。
杏奈は…生みてぇの?生みたくねぇの?」


「生み、たい…」


この質問には即答で答えた。


例え1人ででも、妊娠してる身にとって決してしてはならない事をしてしまっていても、生まれてくる赤ちゃんはあたしの子供。


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