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第17章 俺と杏奈の関係　蒼汰SIDE

美咲と杏奈…似てるんじゃなくて、同じ…か。


杏奈の頬に触れる。


美咲もだけど…顔小せぇな、こいつ。


片手で覆えるじゃん。


暫く無防備な寝顔を見つめてて、ふと思った。


…俺は、こいつを失ったらどうなるかな。


実は、何だかんだ、セフレ関係になってから杏奈しか抱いてなかった。


抱けなくなった…ぴったりなんだろうな、俺と杏奈の体の相性。


それまでは特定の相手を作らず、寄ってくる女を適当に相手してた。


性欲処理…ただそれだけの為に。


でも実際…建前だ。


高校時代、軽い気持ちで犯した過ちの蟠りを消す為。


今も体が覚えてる美咲の余韻を消す為。


美咲の代わりに性欲を満たしてくれる相手を探す為。


それでも…ダメだった。


結局、美咲を求めてた…


あの時の狂おしいほどの快感を。


その快感を他の女に求めたが…無理だった。


むしろ、最高に気持ち悪かった…


好きでもない女を抱くのは。


それを不快に思わない男も近くにいるが、俺は無理だ…どうしても無理。


好きな女だけを抱きたい。


最終的には、ホテルまで行っても、込み上げる吐き気で追い払ってしまう程。