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第17章 俺と杏奈の関係 蒼汰SIDE






1階まで降りると、スマホを耳に当てたままマンションを出て、駅まで走った。


人が疎らなホーム内。


膝に手をついて荒い息を吐き出し、ふとスマホに耳を当てる。


「…蒼汰さん」


聞こえた杏奈の声に、ホッとした。


「っ、はぁ…。ホームで、待ってるから。
早く、っ来て…」


そう言って電話を切り、掲示板に凭れ掛かる。


息が整い俯いてた顔を上げると、ホームに電車が滑り込んできた。


ふらふらと電車の元に向かい、丁度開いた扉から出てきた杏奈を思いきり抱き締めた。


杏奈も抱き締め返してくれて、俺達は人目も憚らず抱き合って、キスを交わした…









「ぁ…っや、んん…っ!」


マンションに帰り、まともに鍵も閉めないまま、靴も揃えないまま上がり、寝室に入って杏奈をベッドに押し倒した。


長袖Tシャツを勢いよく脱ぎ捨て、唇を重ねる。


「っん!…っ、は、ぁ、~っ…」


深く深く舌を絡め、ギリギリまで呼吸する隙を与えてやらない。


「~~っ…ぷぁ!はぁ、はっ…んぅう!」


呼吸をさせて、また塞ぎ深く舌を絡める。


それを何度か繰り返し、気が済んで唇を離すと、恐ろしくエロい表情で荒い息を吐く杏奈。


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