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want to be ...
第17章 俺と杏奈の関係 蒼汰SIDE
「蒼汰さん、お風呂湧いてますよ」
そっか、じゃあ一緒に入ろうぜ。
「蒼汰さん、抱いてください…」
…、あぁ…ヤバい。
杏奈…!
「ん…、もしもし…?」
可愛い寝起きの声。
「会いたい」
すぐにそう言い、反応を窺う。
今までは、「来い」とだけ言って電話を切ったり、酷い時はワン切りしたり。
そんなんだったのに、反応を窺うまでになった。
「…ふふ、さっきエッチしたばかりじゃないですか…」
眠いのか、ふわふわした声のトーンの杏奈。
俺が起こしちまったんだよな…?
やっぱ自分で抜くか…
そう思い、やっぱいいや、何でもないと言いかけた時電話越しに聞こえた声に驚いて耳をすませた。
「お前っ…、もしかして、電車乗ってる?」
次は○○駅~、という声が聞こえ、聞いてみると。
「…ん、はい…。無性に蒼汰さんに会いたくて…
終電、乗っちゃいました…。
泊めて貰っていいですか?蒼汰さん…」
思いがけない言葉に、俺の体はすぐに動いていた。
「…っ、迎えに行くから!絶対電話切んなよ!?
絶対寝るなよ!?」
「…う?え?は、い…」
すぐに部屋を飛び出し、鍵もかけずにエレベーターに飛び乗った。