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第18章 俺と杏奈の関係解消　蒼汰SIDE

誰よりも、何よりも大切な相手のはずだった。


それでも…心のどこかではこう思ってたのかもしれない。


｢どうせその内許してくれる｣


｢どんな俺でも受け入れてくれる｣


って。


はは…うん。


最低。


最っ悪、俺。


結局自分ばかり…杏奈を見ようとしなかった。


杏奈は俺から離れないって変な自信があって、その変な自信に頼りきってた。


｢大丈夫です｣


…そう言ってくれる杏奈の本心なんて、話し合わないと分かんねぇのにな…


｢大樹…ありがとう｣


｢…あ？俺謝れっつっただけだけど｣


｢うん、ありがとう。分かった気がする｣


｢あ…そう。ならよかったけど｣


そっぽを向く大樹に笑みがこぼれる。


はは…照れてる。


｢わざわざありがとな、大樹。
戻ってやれよ、美咲んところ。
気ぃ付けて、楽しんで来いよ｣


｢うん｣


｢つかどんくらいあっちにいんの｣


｢たぶん2週間｣


｢…あﾞ？｣


平然と答える大樹に唖然。


｢2週、間…って、長くね？え…マジかよ｣


しかもたぶん、って。


絶対2週間以上だよな？


｢アメリカのディズニー両方行ってくる｣


…あぁ、やっぱり…


この人にまともな答えを求めちゃいけねぇな。


｢…アメリカでまでヤりまくんなよ？｣


｢我慢出来ればな｣