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第18章 俺と杏奈の関係解消　蒼汰SIDE

…うん。


きっと美咲、2週間毎日ベッドで啼かされるだろうし下手したら1日ベッドの上って日もあるだろうな…たぶん。


｢じゃあ、俺行くから。またな｣


｢あ…うん。ありがとう｣


ふ、と笑って隣の部屋に戻って行った大樹。


…お幸せに。


心の中でそっと呟き、俺も部屋に戻る。


ソファーに座って、考えた。


このまま杏奈が、いくら呼んでも出てきてくれないとしたら…


関係解消を念頭において考えなければならない。


正直言って…絶対離したくない。


他人になりたくない…


体も心も杏奈を欲していて、そろそろどうにかしないとおかしくなっちまいそうだ。


いやもうおかしくなっちゃってるんだけど…


…それなら。


それなら、一度…


頭にとある考えが浮かんだ時だった。


ピンポーン


再び鳴ったチャイム。


何だ、大樹か？


まさか本当に忘れ物してたとか？


俺の部屋と美咲と大樹の部屋…


お互いの部屋にお互いの私物があるのは、ここのマンションに住み始めてから今までずっと当たり前の事で、何があるかすら把握していないくらいで。


大樹用のマグカップ(美咲とおそろい)を見つめ、まあ2週間だし必要なものでも置いてってたのかな、なんて考えながらインターホンを素通りする。


それか、行ってきますの挨拶でもしにきたか？


深く考えず扉を開けると。