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第19章 俺と杏奈の1か月　蒼汰SIDE

メニューに目を落としたまま、大樹は。


｢なぁ…さっきから目障り。耳障り。
ぎゃあぎゃあうっせぇんだよ…ウザいから消えろ｣


決して大きな声ではないけど、やけに説得力があり、有無を言わせない口調で吐き捨てた。


｢…ほんと。マジキモイから近付かないで。失せて｣


俺も固まる女達にとどめ。


周りの迷惑考えろっつの、通路狭いのに。


｢ご…ごめんなさいっ｣


謝って去って行った女達に目もくれず話を再開。


｢俺さ、大樹同様絶倫なんじゃねぇかって
最近思ってんの。いくら杏奈抱いても足りねぇの。
むしろ欲が増してさ…もっと啼かせたくなる｣


｢はっ…そうなんじゃね。
俺が美咲に対して思ってる事と一緒｣


｢…っ、マジでか…。
太さも硬さも大きさも劣るけど、絶倫か…」


｢何の話だ｣


｢アソコの話…｣


ため息を吐く大樹。


あー、マジで杏奈抱きたい。


そう考えながら飲んでて、大樹はまだだろうけど俺は程よくアルコールが回ってきた。


｢なぁ大樹～｣


｢あ？｣


｢女って分かんねぇな～｣


｢…、｣


｢いや、女からしても男って分かんねぇだろうけど
…んー、どうしてうまくいかねんだろうな｣