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want to be ...
第22章 Request Story♡ バレンタインデー







蒼汰SIDE



「お疲れ様です」


「おつかれ~」


定時に上がった俺。


左手に会社のカバン。


右手に…チョコレートが大量に入った紙袋。


「…おっも」


マジ重いんだけど。


でも仕方ない、これは''俺の為''だ。


そう思えば軽く…ならねぇか。


相変わらず重い…置いて帰りたい。


つーか…何をくれるのか知らないが、世間的には''彼女''と称されるだろう女を差し置いて他の女からのを先に貰っちゃってる俺って…どうなんだろう。


…まあいっか。


貰う順番とか別に関係ねぇよな。


女子達がくれた、手作りしてくれたチョコ以外はちゃっかり持ってきてる俺。


理由は…杏奈のヤキモチ妬いてる姿を見たいから。


何だかんだ、セフレといっても半同棲してる俺達。


だって杏奈、マジで居心地いいし。


明確な言葉ではまだ口にしてないけど、もう俺の彼女だと思ってる。


適当に抱いてた女を一切呼ばなくなり、杏奈だけを傍に置いて抱いてる今、杏奈の特別な表情も見てみたくなって。


怒ったら怖いのかな、とか、ヤキモチ妬いたら可愛いのかな、とか…


って事で、基本俺が女に冷たい事を知ってる杏奈に、このチョコの山を見せたらどんな反応をするのか…という実験(?)をしてみようと持ち帰ってきた。


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