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第24章 Request Story♡ 2人の1日 Ⅱ






「このこねるっていうのいつまでやればいいの?
疲れたしもういいよな」


そうして杏奈のを思い出しながら形を整え、油も引いてないフライパンに2つ並べた。


早く出来上がってほしかった為、火の勢いを一番強くし、蓋を閉めた。


「…スープ飲みてぇな」


ということで、フライパンはそのまま、適当に水道水を鍋に入れ、火にかける。


杏奈、沸いたら茶色い物体入れてたよな…


あれどこにあんだ。


がさがさと冷蔵庫や冷凍庫の中を漁ってみたり、戸棚を開け閉めしてみたり。


そして、見つけた。


「コンソメ!これだな、これだよな」


見つかった嬉しさから笑顔で四角い物体を見つめ、鍋に入れる。


そして。


「っ…、こ、怖ぇ」


ズダン!


「あ、切れた」


まな板の上には真っ二つの人参。


ちなみに包丁は両手持ち。


とりあえずへたを切り取り、真っ二つになった人参を見つめる。


「…これ、どうやったら杏奈が作る
料理みたいな細かさになんの?
めんどくせぇからこのまま入れていいかな」


皮も剥いてない真っ二つの人参を、水が湧いてもコンソメが溶けきってもいない鍋の中に突っ込む。


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