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want to be ...
第26章 Secret Story 大樹 × 杏奈
うん、大丈夫大丈夫!
軽い気持ちで、生まれたままの体にバスタオルを巻き付けた格好で寝室に向かったあたし…
この後何が起こるのか、全く想像してなかった。
そっと扉を開けたせいか、キィ、と擦れるような音が小さく響いて、驚いてびくりと体を震わせる。
…あ!
クローゼットの前に落ちてる下着を捉え、ホッとして小走りで取りに向かったあたしは、大樹さんが目を醒ましてあたしの行動を横目で見ていた事に、その時は気付けなかった。
「よかったぁ」
安堵のため息をつき、下着を拾い上げて立ち上がったあたしは…
「…何がよかったの?」
後ろから響いた声と巻き付いてきた腕に驚いて、
「ひぃっ!?」
と声を上げてしまった。
振り向くと、小さく笑ってる大樹さん。
「大樹さん!よかった、目を醒まされたんですね!
目を醒まされたのは嬉しいですけど、
あたしにこんな事しちゃだめですよ~」
少し、いやかなりドキドキしながら、でも平常心を装って大樹さんに言うと、大樹さんはきょとんと首を傾げる。
「何言ってんだ、お前」
…ん?
…な、何とおっしゃいました?
「準備万端だな、杏奈。
今日は風呂上がりプレイがお望みか?
何か俺、今すっげー激しくしたい気分だから
朝まで寝ないで付き合えよ」