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第29章 素直な気持ち 雫SIDE

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｢…うまくいったって事ね？｣


｢そう〜｣


｢そんでラブラブしたって事ね？｣


｢うん〜｣


｢なーんだぁ。もー、よかったじゃーん！
早く卒業したいねーっ｣


｢そうなのー！卒業したら津田雫になんのー！｣


｢あたしも矢野杏奈になるんだよー？｣


｢2人共お似合いー！幸せー！｣


いぇーい、とハイタッチして、笑い合う。


本当に、幸せ。


杏奈も幸せそう。


｢子供出来ても遊んでよ？｣


｢当たり前じゃん。そっちは激しそうー、
なーんかその内5人くらい子供作ってそ〜｣


｢激しいよー？濃厚だよぉ？そっちもでしょ｣


｢あたしらの子供でサッカーチーム作れたりして｣


｢やだ、何それ最高｣


あははははっ、と2人で笑って、杏奈が思い出したように言う。


｢そうそう！蒼汰さんがね？雫に会ってみたいって。
3人の予定合う日飲みに行こうよ｣


｢え！いいのいいの？あたしも会ってみたい！｣


｢惚れちゃだめだからね？｣


｢あははっ！んー、惚れても2番目かなぁ｣


｢もー雫、あの人に惚れすぎー！｣


幸せだね、杏奈。


あたし達、頑張ってよかったね。