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want to be ...
第7章 解…消?
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「2人に話聞いてから、俺はお前を美咲としてじゃなく、
杏奈として見るようになった。
そしたら…次々とお前のいいところが見えてきて。
今までどうして見えてなかったんだ、ってくらい」
「俺、自分のことしか考えてなかったんだなって。
セフレとして傍に置いてたはずなのに、いつの間にか
手放せなくなってて、家に帰したくなくて…
後戻り出来ないくらい好きになってること、
自分の中で認めようとしてなかった」
「どんなわがまま言っても聞いてくれるところ
めちゃくちゃ料理が巧いところ
何でもこなせるように見えて実は結構不器用なところ
…なんてガキみたいなこと言う俺を受け入れてくれるところ
笑顔が最高に可愛いところ
何でも前向きに捉えて、俺を助けてくれるところ
だけど機嫌損ねたらちょっとめんどくさいところ
今みたいに、素直じゃなさそうだけど
ほんとはめちゃくちゃ素直で可愛いところ。
…たくさんありすぎて、言いきれねぇ。
気付いたら、惹かれ始めてた」
「杏奈がいなかったら、溜まった性欲
美咲にぶつけてしまってたかもしれない時だって
何度もあったんだ。
それでもこれ以上美咲を傷つけなくて済んだのは、
他の誰でもない、杏奈…お前がいたから。
お前がいてくれたおかげで…
俺はこうして、今でも生きていられる」
…え?
最後の言葉に疑問を感じて眉をひそめると、蒼汰さんは複雑そうに笑って言った。
「俺…杏奈と初めて会ったあの日
実は自殺…死のうかなって考えてたんだ」
それを聞いて目を見開く。
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