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夜の密会
第1章 第一夜



ガウンを着て、バスルームを出ると、その光景に唖然とした。

化粧台のめちゃくちゃさ、廊下には服が散乱して、所々にシミがあった。

それを見た瞬間、体が熱くなって、どこかに隠れてしまいたい衝動にかられた。


「ハハッいつものことだろ?…今日はちょっと歯止めがきかなかった」

「これ、お掃除とか…」

「やってくれるから大丈夫だよ」


でもこれは…

さすがに恥ずかしい…


「そんなこより、」

「アッ…」


後ろから抱きしめた愁さんは、私のガウンの合わせ目から手を差し入れて太ももを撫でる。

下に、上に…

内側に、そしてお尻へ…


体に触れられるだけで、熱が戻ってくる。

触って欲しいところを触ってくれないのがもどかしい。


「…ベッドに行こうか」


夜はまだまだ長いようだ。




スイートルーム 第一夜 END
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