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第8章 誓い

友達にあった

居酒屋で飲んで、カラオケに行った

でも話すきっかけがつかめなくて

不倫の歌ばかり歌って


あのね

一ヶ月前に言いたかった事は


もうどうでもよくなったんだけど


今の私はこの歌の気持ちなのよ


元気をだして


私、振られちゃってさ


それも十年もつきあってたのに

二十歳の女の子に持っていかれたの

私がそこにいるのに

女の子と帰っていくし

ちょっと酷いと思わない


私は堰をきったように友達に話していた

友達は

そんな事だろうと思ったよ

確かに誰にも言えないよな

まぁ俺くらいの間柄だったらいえるかもな


友達とは二年前の同窓会で35年振りにあって意気投合してその後も頻繁に飲み会をする様になったから

それでも一年振りにあったけど


しばらく私の話をして

更にガンガン歌って

気がつけば終電の時間だった


その日はそのまま何もなく帰ってきた


同じようなタイミングでお礼のメールをして

今彼の家の前歩いてますよ

なんてメールまで送った

また近いうちに会いましょう

なんてなんとなく約束をしてメールが終わった


友達がもうひと押ししてきたら

ホテル行ってたかな

でもすぐに行ったらやりたいだけみたいに思われるかも、なんて考えて

帰ってきた