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第1章 Lesson 1〜恋とはどんなものかしら

前期の実技試験も無事終わり、夏休みに入ってすぐに浩くんから連絡があった

「花絵？明日迎え行くからさ、飯行こうぜ、マンションの前に着いたら電話するから」

「明日？うん、わかった」

かろうじて連絡だけは取り合っていたものの、春休みの遊園地以来、会っていない浩くんから久々のお誘いだった




翌日、夕方近く、マンションの前に停められた車の助手席には遊園地の時のようにまーさんが乗っていた

「あ、まーさん、こんにちは、久しぶり」

「姫、久しぶり」

後部座席に乗り込むと、浩くんはまーさんのナビでしばらく車を走らせて、こんなところにもコインパーキングなんてあるんだ、と思うような路地に駐車した
知る人ぞ知る、といった場所だ
まーさんは、都内の道を良く知っているみたい
車から降りて細い坂道を、まーさんを先頭に何か話しながら歩く二人の後をついて歩くと、すぐに坂の途中の焼き鳥屋さんに入った
有名な焼き鳥屋さんらしい

「いらっしゃい」

「とりあえずビール二つ、姫は？」

「えっと、コーラで」

「大将、コーラと鳥わさ三人前ね」

「毎度っ」

「それから、焼き鳥盛り合わせ、三人前」

「あいよっ」


「お疲れー」 「カンパーイ！！」 「いただきまーす」

「姫、鳥わさ、ここの名物、美味いから食べてみて」

「鳥わさ初めて！いただきます… うん、美味しい！！」

「ネギ間も美味いよ」

「ほんと、このネギ間、美味しいー！！」