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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第6章 傘ふたつ

「うー……課題やろ」
数学のプリントには訳のわからない記号が並んでいる。
こういうのはしゅーちゃんが得意だったはずだ。
「ここ教えて、しゅーちゃ……」
顔を上げてから、はっとなる。
一人の部屋。
しゅーちゃんはいないのに、何言ってんだ、俺。
気づいた時には、目から涙が零れていた。
どうしてこうなっちゃったんだろう。
ねぇ、しゅーちゃん、どうして。
嫌いだなんて嘘だ。
あんなに酷いことをされたのに、それでも俺はしゅーちゃんを求めている。
しゅーちゃん。
ねぇ、しゅーちゃん。
会いたいよ……。
数学のプリントには訳のわからない記号が並んでいる。
こういうのはしゅーちゃんが得意だったはずだ。
「ここ教えて、しゅーちゃ……」
顔を上げてから、はっとなる。
一人の部屋。
しゅーちゃんはいないのに、何言ってんだ、俺。
気づいた時には、目から涙が零れていた。
どうしてこうなっちゃったんだろう。
ねぇ、しゅーちゃん、どうして。
嫌いだなんて嘘だ。
あんなに酷いことをされたのに、それでも俺はしゅーちゃんを求めている。
しゅーちゃん。
ねぇ、しゅーちゃん。
会いたいよ……。

