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第11章 雨は止んで

俺が内心びくびくしていると、若葉がためらいがちに言った。

「俺、ちょっと浮気した」

「えっ」

「苺香と、キスした」

俺は絶句する。

あ、の、女……！

最初に苺香に手を出したのは俺なんだから、とやかく言える立場ではない。

でもムカつく。
俺の若葉に何してくれてるんだ。

「でもね、苺香とキスしたおかげでわかったんだ。俺、やっぱりしゅーちゃんじゃなきゃダメだって」

「じゃなきゃ困る」