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第3章 妄想が現実を塗り潰していくまで

俺は軽く引き抜き、奥をさぐるように突いた。

「うぅ……」

後背位なので若葉の表情は見えない。
だが愉悦の呻きではないことは確かだった。

指で触ったとき、若葉がよがっていた場所を探す。

「ふぁっ……！」

その一点をかすめた瞬間、また若葉の反応が変わった。
本当にわかりやすい奴。

「あっ、しゅーちゃ……！」

甘えた声を出しながら、若葉がいやいやと首をふる。