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可愛いヒモ~番外編
第5章 風邪っぴきにはご用心!
タイトル。『風邪っぴきにはご用心!』。
ん? 風邪? どことなくデジャブを感じる。あらすじっぽいものもあったので、まずはそれに目を通した。
「えーっと。風邪を引いて熱が出るとムラムラムラムラしてきちゃう小学六年生の麻人は……って、これ俺じゃんっ! 名前本名のまんまだしっ」
呆れた。また人をネタにして書いてるのか、ゆーりはっ。以前、ゆーりの家に初めて泊まりに行った日のことを書かれていたのを思い出す。まあまあ誇張してあることもあっし、あれはあれで面白かったからいいけど、勝手に本名を使われるのは嫌だなぁ。
まあ、ヒモのなんちゃらだけはちゃんと言ってきたから許可したけども。
そういえば最近、子供の頃のオナニー事情をゆーりにきかれたけど、もしかしてこれのため?
だけど、なんやかんや言って、どんなふうに書かれているのかは気になってしまう。
俺はもう一度部屋のドアに視線を向けて、ゆーりが戻ってくる気配がないのを確認した。
「よしっ」
そんなわけで、普段はめったにしないけど、読書タイムの始まり始まりーー。