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藤の舞
第9章 獲物
しかし、片手だけ顔を離れ、ボクのほうに、つまり股間へと降りてきた。


手は自分の体を撫でながら、這うように降りてくる。
白濁の痕を辿り、男が体に刻んだ快感を再度噛み締めるように…

ふぅぅ…

溜め息とも歓喜の吐息とも取れる。

そして指先が蜜と白濁の混ざり溢れる場所に辿りついた。

奥さんはその液体に触れビクッと体を震わせたが、指は口に運ばれる。

チュ…

僅かなリップ音と征服された屈辱を表情に浮かべた。

奥さんはゆっくりと体を起こし、鏡で身なりを整える。

こうやって女から人妻の顔に戻るんだ。
ボクは感心していた。


ようやく下着を身に付けたところで先生がカーテンを開けて入ってきた。


「もう帰りますか…」

奥さんの表情が陰る。
先生は後ろから抱き締めてきた。
手が優しく這い回る。

顎を引かれて口づけされる。

チュ…クチュ…チュルリ…

艶かしいリップ音にボクも奥さんもほだされていく。

チュパッ…

唇が離れ、先生が一歩下がる。

ボクは奥さんに

「先生のところへいくな。」
叫んでいた。

これが1日遅れの動画で、先生は会員が盛り上がるように編集している。

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