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藤の舞
第14章 謝肉祭
客たちが鼻先が着くほど寄ってきて、全身を舐め回すように見つめてきた。

また誰も触れてこない。
白い布越しに乳房の形を確認し、
僅かに開いた白い布の隙間から、胸の谷間を覗き込み、
開いたお臍と捲れ上がった裾の中を覗き込まれた。

食い入るような四人の視線を痛いほど感じた。

ピチャッ…ピチャッ…

手指が二人に舐められた。
驚いていると、三人目がふくらはぎを掴んで足指を舐め始める。

最後の一人が床に這いつくばって、足首の周りを舐め回す。

っふぅ…

布越しの舌の感覚、足りない刺激、指の股のくすぐったい感触に、妖しい息を吐いた。

もどかしさに狂ってしまいそう。

カチャリ…

そんな時に先生が入ってきた。

「ようこそ、包装愛好家の皆さん。」

皆、軽く会釈して自分のテリトリーを舐める作業に戻っていく。

「包装愛好家?」

「そうです。ラッピング、裸体そのものより、包まれた裸体に興奮するお客様です。」

「酷いな先生…
まるで僕たち変態みたいじゃない。
プレゼントをもらって、中身が何か期待して包みを開ける瞬間が一番興奮するでしょう?
それだけのことだよ。」

一番若い客が言った。
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