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藤の舞
第16章 試験
日程が決まり、約束した時間よりかなり早く親友とホテルに入る。

いつも男と二人の時と同じように、先にシャワーを浴びてガウンを着て待つ。
親友はバスタオルを巻いて…

男からメールが来て、部屋番号を伝える。

親友は男と対面する準備をした。

ノックがあり、男を迎えにいく、親友は部屋に待機したままだ。

「こんばんは」

「会いたかったわぁ、怪我の状態が悪くなりそうだった。」

入って来た男に抱き着きキスを交わす。

ネクタイと上着を外しアタシが持つ。

「お友達は?」

「来てるわよ。」

「外で会った方が良かったんじゃないか?」

「大丈夫よ。どうぞ入って…」

アタシが先に入り、預かった洋服をハンガーに掛ける。

後に続く男がギョッとして、固まったのを背中で感じた。

「ご主人様、初めまして、そしてよろしくお願いいたします。」

「な、何を…」

男が驚くのも無理はない。

親友は全裸で床に正座して、頭を床に貼りつけ三つ指を付いて挨拶していたのだ。

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