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藤の舞
第8章 痒み
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男性器を口で愛撫したことがなかった。

今まで要求されたこともない。

当たり前のように先生は言っていたけど、
主人にもそんな願望はあるのだろうか。

言いにくいのか、魅力がないのか、それともあまりしないものなのか…

性にまつわる話をしたことがないし、女性から話すものでもないと思っていて、
今さら聞けるはずもない。

ならば、何故先生のモノを愛撫して、教わる必要があるのだろうか…


実際、舌でなぞれば、ピクピクと反応し大きくなっていく。

気持ちよくなってもらいたい。その思いだけでわからないままに愛撫する。

口に含んでみれば、口内で大きく硬くなっていくのがわかる。

どうしたらいいのかわからないので、力加減を変えたりスピードを変えてみたりした。

「少し体勢を変えますよ。」

背もたれが倒される。


「僕の方で動かしますから、歯を立てないようにしてください。」

ズズン…

いきなり喉の方まで侵入するたぎりに驚く。

ンン…ングッ…



無理矢理犯している感覚に陥り、喉に当たるほど衝く。

獲物がえづくのを見て満足する。
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