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英里を調教 <大学生編>
第10章 卒業までにしたいこと ~真紀の目線~
 筋肉さん達は、簡易テントをいくつも張ってくれた。
 食材の保存用と、疲れた時の休憩用と。
 保存用のは、四方をしっかりと幕で覆って、ご近所さんの野良にゃんこの侵入を防いでくれる。
 休憩用は、横の幕を付けずに風通しをよくして、下にキャンプシートを敷いて、なかなかよさそうな休憩所になってる。

 大量の食べ物、びしょ濡れの女子。
 バーベキューの煙と、水風船の割れる音。
 やたら張り切る寮母さん。
 うんうん、青春って感じですな。

 そんな私に水風船の直撃弾。
 振り向いてみれば、避けた後の姿勢の志穂と、投げた後の友恵ちゃん。
 友恵ちゃん、固まっちゃった。
 先輩に水風船ぶつけて、びっくり顔。

 いやいや、私はそんなことでは怒らんよ。
 ニッコリ笑って、お返しに水鉄砲で攻撃してあげると、友恵ちゃんは笑いながら逃げていった。
 つまずくなよ~、前見ろよ~。あ~あ、ほら。
 起き上がって、濡れた体に草をくっつけて、あははと笑う友恵ちゃん。

 笑ってくれてよかった。
 元気になってくれて、ほんとによかった。



 濡れた体を拭こうと、食料テントの中に入る。
 うん、だいぶ食べたね。ほとんど食べた。

 ここならいいかな、と濡れたシャツを脱ごうとしたら、聞こえるかすかな声。
 空きダンボールが詰まれた向こう側。

「あ…んっ…こんなところで、だめだったら…あん…」
「ここ、こんなにして何言ってんだよ」
「だって…んっ!」

 こっそり覗くと、英里ちゃんの後ろから、お尻を掴むようにして、達也君が腰を振っている。

「あ、あん…っ! あぁ…んっ!」

 …英里ちゃん。
 そんなに気持ちよさそうな声。

 私達とのセックスの時とは違う声だね…


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