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英里を調教 <大学生編>
第10章 卒業までにしたいこと ~真紀の目線~
 私が小学校に入る頃、両親は離婚した。
 母親に育てられ、片親だけど、愛情をたっぷり注いでもらった。

 私が十歳の時、母親は再婚した。

 新しいお父さんは、勉強や宿題をやらないと怖かったけど、ちゃんと出来ると、いつもたくさん褒めてくれた。
 だから、私は新しいお父さんが嫌いじゃなかった。

 お父さんって呼べるようになるまで時間はかかったけど、気が付けば普通に呼べるようになってた。

 私は中学生になった。
 中学からは北海道に住むことになった。

 新しい制服にウキウキしてて、転勤が多くて引越しが多かった私は、中学卒業まではここにいる、ってお父さんが言ってくれて嬉しかった。

 お父さんは、制服姿の私を見て、大きくなったね。大きくなってくれて嬉しいよって言いながら、私に抱きついてきた。
 そのまま押し倒され、制服を脱がされた。

 何するの、お父さん、お父さん!
 
 やめて、どこ触ってるの!

 下着を剥ぎ取られて、今よりももっと小さかった胸や、まだ誰にも見られたこともないパンツの中を見られ、恥ずかしいよりも怖くて私は泣いた。

 ねちっとした舌の感触。
 ジョリジョリした髭の剃り跡。

 いや、いやぁ…気持ち悪い…お父さん、やめてぇ…!

 親に向かって気持ち悪いとは何だ。
 そう言ってお父さんは怒った。
 
 お父さんは怒ったまま、私を貫き、破った。

 痛い、痛いっ!
 動かないで、痛いんだからっ!!

 泣き叫ぶ私の顔に、生臭い、どろりとしたいやな暖かさのものがかけられた。

 中学生時代、繰り返しお父さんに犯され、お母さんに言ったらたくさん泣くから、となんとか耐えて、高校生になり、部活だバイトだって言って、なるべく家から遠ざかって、夜遅くまで帰らなかった。
 会社で偉くなったお父さんも、そうやって逃げ続ける私に手を出すことが出来ずに、どうにか高校を卒業し、逃げるように東京の大学を選んだ。
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