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英里を調教 <大学生編>
第11章 友恵と二人、閉じ込められたエレベーターの中 ~英里の目線~
「…あ」
「え、何?」
「うん…私も友恵にエッチなことしたことあったな、って…」
「あ…うん」
「…怒ってる?」

 私の胸に押し付けたままの顔を横に振る。
 ちょっと、くすぐったいよ。

「怒ってたら、一緒に買い物なんかしないよ… 
 それに、ね…」
「ん?」
「怖かったし、痛かったけど…ちょっと気持ちよかったし…
 もし英里が最初じゃなかったとしたら、あそこで処女なくしてたかもだし…」
「…うん」
「そう思うとね、仲良しの英里が最初でよかったなって。英里が最初で、ちょっと嬉しいなって思うんだ…」
「友恵…ありがと」

 抱きしめた友恵の肌は、スベスベしている。
 手に触れるキャミソールの感触が、気持ちがいい。
 さらさら流れる髪の香り。

 私の抱く手に力が入る。

「英里…苦しい…」
「あっ…ご、ごめん」

 力を入れすぎて、友恵は私の胸の中で窒息しそうになってた。

「ごめんね、つい」
「…ううん」

 そう言って、また寄り添う。

 小さい背中だな…
 きっと私の背中だって小さいし、だから志穂さんや真紀さんが守ってくれているのだろうけど、それよりも、ずっと小さく感じる。
 これで、男の人に乱暴されたんじゃ、どんなに怖かっただろうな…

 あんなにいろんな経験してる私だって、あの時は怖かったんだから。

「英里にくっついてると、安心する…とくんとくん、って心臓の音が聞こえる」

 私が怖い目にあった後、志穂さんがたくさん慰めてくれた。
 だから私は、時々エッチなことをされても、志穂さんといると安心するし、志穂さんの肌に触れると心が落ち着く。

「英里…」

 私にしがみついている友恵も、もしかしたら同じなのかもしれない。
 安心が欲しいのかもしれない。

 そっと頭を撫でてあげる。
 友恵は甘えるように、私の肩に顔を乗せる。

「英里、怖いよ…暗いのも、怖い人も…」
「うん、そうだね…」

 キャミソールの手触りを感じながら、友恵を引き寄せる。
 おとなしく、友恵は体を預け、目を閉じている。
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