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英里を調教 <大学生編>
第11章 友恵と二人、閉じ込められたエレベーターの中 ~英里の目線~
「ホントにごめんね…私、誘わなければよかったね…」
「もう、友恵のせいじゃないってば。泣かないの」
「うん…」
「あのね、友恵が私のこと、英里って呼んでくれるの嬉しいんだ」
「…え?」
「だって、ホントに仲良しみたいじゃない。私も、友恵って呼べるの嬉しいし」
「…うん、私も」
「うん。もし立場が逆で、私のせいでエレベーターに閉じ込められたら、友恵怒る?」
「ううん…」
「でしょ。だから、気にしないの」
「うん。ありがと…」

 友恵が、私の胸に顔を押しつけるように、甘えてくる。
 もう、同じ歳なのに、何だか妹みたいだな。

「私ね、怖かったんだ…」
「暗いのが?」
「ううん。そうじゃなくて…それもあるけど。
 あの、ビアガーデンでさ…怖かったじゃない?」
「あ…うん、そうね」

 ビアガーデン。
 私と友恵は、志穂さんと三人で、外国人三人にレイプされた。
 私は、実を言えばレイプされたのははじめてじゃないし、その時は志穂さんが優しくしてくれたので、何とか立ち直れた。
 だから今回も、周りのみんなの優しさに支えられて、どうにか気を取り戻すことが出来た。
 友恵も同じように、もしかしたら私以上にショックを受けていて、必ず誰か一人は友恵のそばにいるようにして、あの外国人達が逮捕されるまでの間、『栄養筋肉学サークル』の人も一緒になって、支え、励まし、笑わせてくれた。

 それで友恵も立ち直れたのだと思った。
 だから、こうして買い物に出かけたりも出来るようになったと思ってた。

「まだね、ちょっと怖いんだ。サークルのみんながいてくれたりすれば、大丈夫なんだけど…
 一人で買い物とかは、まだちょっと怖くて、それで英里に付き合ってもらって…」

 グスリ、としゃくりあげる友恵を、私は思わず抱きしめた。

 ごめん、私、もう大丈夫なんだって思ってた。
 まだ怖いよね。気付かなくてごめんね。
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