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人妻短編集
第2章 人妻 美子(42)
旦那は帰りが毎晩遅く、週末はゴルフに釣りに明け暮れる日々
高校生の娘は部活
私は1人…
美子は布団に入った
あの男は大嫌いだが、やたらとあのいやらしい目が瞼に浮かぶ
そして、身体は頭と全く逆の反応を示す
「私って、本当は…」
結婚してからは浮気どころか、男性と2人っきりで会ったこともない
美子は、罪悪感と経験したことのない軽い興奮で、なかなか眠れずにいた…
「河瀬さん…ですか?」
「えっ…佐伯さん?」
美子は驚いた
自分が持っていた佐伯健一のイメージとは全く違う男がそこに立っていた
2人はいつも職場で顔を合わせているが、上下白の作業着、帽子に、マスクといったスタイルだ
目だけしか見えない
美子が今まで見てきた目だけの健一には、いやらしさしか覚えなかったが、今は優しそうな目をしている
180センチの身長が職場で見るより大きく見え、短めの黒髪が若々しさを引き出している
「えっ、これが佐伯さんなの…?」
「そうですよ」
笑顔が子供っぽくて、少々年齢差を感じさせる
健一も驚いていた
健一は、当然、パートの女性より早く出勤し、遅く帰る
だから、美子は、健一の普段の姿を見たことはないのはもちろんだが、健一も、私服の美子の姿は何回か、一瞬しか見ていない
美子は、出勤の時はいつも自転車で、ジーンズにダウンとラフな格好だったが、今日は、膝丈のタイトスカートにハーフコート姿だった
しっかり化粧もしている
髪の毛は軽くウェーブがかかっていた
まだ日没の早い繁華街を、少し恥ずかしさも感じながら、2人は歩き始め、雑居ビルの4階にある個室居酒屋へと入った
注文を受けた店員が扉を閉めて出て行った
個室に入った美子は緊張していた
それは、対面座席ではなく、三角の掘りごたつ式テーブルにお互い斜めに向き合うような席だったからだ
健一は世間話を始めた
スケベな事は何も言わない
飲み物と料理が来た
健一は、美子の取り皿を用意し、刺身用の皿に醤油をそそぎ、揚げ物にレモンを絞りかける
「へぇ~、凄い~、男の人がこんなことやってくれるんだ~」
「まぁ、男同士の飲み会で鍛えられてますからね」
美子には、健一という男が、本当に別人のように思えてきた
職場の話題になった
「いいんだよ、あんなおばあちゃん無視しとけば」
高校生の娘は部活
私は1人…
美子は布団に入った
あの男は大嫌いだが、やたらとあのいやらしい目が瞼に浮かぶ
そして、身体は頭と全く逆の反応を示す
「私って、本当は…」
結婚してからは浮気どころか、男性と2人っきりで会ったこともない
美子は、罪悪感と経験したことのない軽い興奮で、なかなか眠れずにいた…
「河瀬さん…ですか?」
「えっ…佐伯さん?」
美子は驚いた
自分が持っていた佐伯健一のイメージとは全く違う男がそこに立っていた
2人はいつも職場で顔を合わせているが、上下白の作業着、帽子に、マスクといったスタイルだ
目だけしか見えない
美子が今まで見てきた目だけの健一には、いやらしさしか覚えなかったが、今は優しそうな目をしている
180センチの身長が職場で見るより大きく見え、短めの黒髪が若々しさを引き出している
「えっ、これが佐伯さんなの…?」
「そうですよ」
笑顔が子供っぽくて、少々年齢差を感じさせる
健一も驚いていた
健一は、当然、パートの女性より早く出勤し、遅く帰る
だから、美子は、健一の普段の姿を見たことはないのはもちろんだが、健一も、私服の美子の姿は何回か、一瞬しか見ていない
美子は、出勤の時はいつも自転車で、ジーンズにダウンとラフな格好だったが、今日は、膝丈のタイトスカートにハーフコート姿だった
しっかり化粧もしている
髪の毛は軽くウェーブがかかっていた
まだ日没の早い繁華街を、少し恥ずかしさも感じながら、2人は歩き始め、雑居ビルの4階にある個室居酒屋へと入った
注文を受けた店員が扉を閉めて出て行った
個室に入った美子は緊張していた
それは、対面座席ではなく、三角の掘りごたつ式テーブルにお互い斜めに向き合うような席だったからだ
健一は世間話を始めた
スケベな事は何も言わない
飲み物と料理が来た
健一は、美子の取り皿を用意し、刺身用の皿に醤油をそそぎ、揚げ物にレモンを絞りかける
「へぇ~、凄い~、男の人がこんなことやってくれるんだ~」
「まぁ、男同士の飲み会で鍛えられてますからね」
美子には、健一という男が、本当に別人のように思えてきた
職場の話題になった
「いいんだよ、あんなおばあちゃん無視しとけば」