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人妻短編集
第4章 人妻 麗子(45)
プシュー…ドン…

朝の特急電車が、ゆっくりと動き出した

「また…来た…」

45歳の熊谷麗子は、身を固くした

朝の通勤電車は、身動きが取れない程混雑する

なのに、何故か、この男は最近毎日のように私の後ろに位置している

もう50歳は過ぎているだろうオジサンだ

スーツ姿で、白髪混じりの髪をきちんと七三に分け、眼鏡をかけ、一見真面目そうだ

革靴もきちんと磨かれている

右手にカバンを持ち、左手は吊革に捕まっているが、この男は間違いなく痴漢だ

今も私のお尻に、自分の硬くなった下半身を押し付けている

「いい会社の役職のある人でしょうに…」

麗子は、痴漢に遭うのは初めてではない

むしろ、しょっちゅうだ

Fカップはあろうメロンをブラウスに包み、肉付きの良い太ももと大きめの白桃にスーツスカートがピタリと張り付き、人妻のそのままのシルエットを映し出している…

朝の忙しさもあって、化粧は薄く、肩より少し長い髪の毛は、くしを通してくるぐらいだが、逆にそれが人妻の生々しい匂いを撒き散らしている…

この豊満な人妻が、身体のラインを見せつけながら動き、揺れれば、男は誰だってよからぬ想像をするだろう

男は、麗子の匂いを嗅いで、益々下半身を膨張させている…

「奥さんも子供もいるでしょうに…何でこんなことするのかしら…家庭崩壊してもいいの…?」

高校生と中学生の母親でもある麗子は、こんな年の男が痴漢なんかしていることが信じられない

3年前に郊外に家を建てて移り住んでからは、通勤に一時間以上かかる

特急電車は通過駅が多く、なかなか止まらない

今までも痴漢には遭った

だが、この男、毎日だ

「本当に捕まえてやろうかしら…」

電車が終点に近づき、スピードを落としはじめ、電車が左右に揺れ出す

揺れに合わせて、男が下半身を麗子の白桃に軽く叩きつけ始める

まるで挿入行為のように…

「まったく…!」

麗子は、素早く電車を降りた

乗り換えがあるから急がねばならなかった…
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