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夢…を…見させてくれますか…
第12章
同棲
広い部屋…今市の香り…綺麗にしている部屋
寝室の隣を開けてみる…
今市の仕事場なのか…音楽器材がある…
その隣の部屋は衣装部屋……
反対側の部屋は和室で…客間のようだった
使ってない部屋もあった
「うわ…家賃…いくらだろ……」
そして浴室に向かい…シャワーを使う由真
大きい鏡が由真の身体を映し出した
「あ…っ…隆の…キスマーク…」
自分で自分を抱きしめる由真
タオルを巻き寝室に戻る
「まだ…私の荷物…何も…ないや…どうしよう…」
入院中のパジャマや洋服は洗濯しないと無理だと思い…探したが……洗濯機らしきものはなかった
「洗濯…どうしてるんだろ………」
仕方なくタオルを一枚巻き部屋内をウロウロしていた
時間は…今市が出掛けてから六時間がたっていた
キッチンに行き冷蔵庫を開けてみた
「栄養ドリンク、水かぁ…ふふっ…男の人って…こんななんだ……」
買い物に行くにも洋服がない……
弟に電話するが…仕事中なのか出ない
父親は病院だろう…
薬を飲み、ソファーに座り…辺りを見回す
メンバーとの写真や…受賞した盾や賞状…
こういうのを見てしまうと現実なのか…夢なのか…交差してしまう
薬を飲んだせいで眠さが襲う……
意識が遠のく………
「隆二……っ」
…ガチャン
「由真…ただいま…」
リビングに来るとソファーにバスタオル一枚の由真が眠っている
「…ったく風邪ひいちゃうだろ…」
由真を抱っこし寝室に運ぶ
「ん…っ」
由真が目を覚ます
「由真…ただいま」
「隆…っ…ごめんなさい…寝ちゃった…」
「こんな格好で寝てたら風邪ひくぞ!」
「あ…うん…服…家だし…着替えなくて…」
「あ!そっか!!病院から真っ直ぐここ来ちゃたからな…ごめんな、気が付かなくて…」
「大丈夫…」
ベッドに下ろし…今市は着替える
「隆?」
「ん?」
「洗濯機は?」
「ないよ。クリーニング…」
「下着も!?」
「うん」
「だめっ!!」
「え!?」
「私が洗う!!洗濯機うちの運ぶ!!」
「由真!?」
「隆の下着は…今日から私が洗うの!!他の人に洗わせない!!」
「ふふっ…由真…可愛いっ…」
今市が由真を抱きしめる