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遊び
第3章 現実
忍と美緒が楽しく学食で会話を交わした日から数日後。

忍はクラスメイトの男子と、放課後の学食に居た。

忍「あ〜…めっちゃ疲れた〜」

男子「5、6限目が水泳とか、死ねるね〜」

忍「ゆーさぁ…眠くない?」

『ゆー』と呼ばれたその男子の名前は、山口優(やまぐちすぐる)。優の字を音読みで、『ゆー』というあだ名で呼んでいた。

優「まぁ、色々鍛えられてるから…」

忍「運動部に入ってないのに?」

優「うん。家で筋トレとか、走らされたり…」

忍「なんか、自分の意思とは違うみたいやね…」

優「まぁまぁまぁ…色々あるのよ…」

忍「詮索しないけどね。ってか、暇潰しに誘っといて、何も無し?」

優「流石にそれはないわ。ほら、何か飲みたいモンない?」

忍「あー…んじゃあ、コーラを…」

優「あいあい〜」

優が自販機でコーラを買ってきてもなお、テーブルに伏していた。

優「ほいよ〜」

優が忍の頬に冷えた缶を当てると、その冷たさに思わず飛び起きる。

忍「うわっち!」

優「丁度冷えてて、気持ちいいんじゃない?」

忍「火照ってるワケじゃないよ」

優「眠気覚ましには丁度いいでしょ?」

忍「まぁ、ね」
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