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第1章 集い

ある男女共学の、県内でも人気のある私立の学校。

学ができる人間もいれば、学校の宣伝の為にスポーツだけで入学した人間もいる。又は、どうやって入学したのか…大人の事情が絡む形での入学をした人間もいた。

地元では様々な方面にパイプを持つ、この学園の理事長。地元の経済界、マスコミ、教育関係等々。何かしらの影響力を与えることができる人物だった。

その理事長には、一人息子夫婦の間にできた、溺愛する孫娘がいる。その孫娘は現在、中学三年。来年は高校入学を迎える。

孫娘は高校自体に特別拘りは無かったが、面倒なことが嫌いなお嬢様。

あって無いような試験を受けて、楽に入学できるなら…という考えで、祖父にこの高校に入学したいと甘えてねだる。

祖父もそれは分かっているが、溺愛する孫娘のお願いとなれば、聞かない訳にはいかない。

しかも、同じ中学の二人の友人も一緒に…との無理難題を振ってみる。『仕方ない』という素振りで、それも了承する。

来年を待たずに、女子生徒三人の入学が決まった。