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ラストチルドレン
第4章 零れていく砂のように・堕ちる暗闇

”郷田は、達巳を退学に追い込んだ張本人。写真を貼ったのも郷田。摩耶と二人で郷田を退学にさせた。達巳の退学が取り消しになればいいと思って。”
”職場に居たんだ。田舎だもんね。皆行くところは同じなのかもね。就職したばかりの達巳にこんな事言うのは嫌なんだけど…郷田と関わって欲しくないの。もし郷田が恨んで何かしてきたら…辞めて別の会社探そう?アイツはあたしたちにとって最悪な奴でしかないんだよ”
楓の長文メールを読んで、怒りは何処かに消えた。けれど俺の退学に郷田が絡んでいるとは思いもしなかった。写真を貼ったのは瞳だと思っていたから。
まさか、郷田と徒党を組んで動いていたとは。
瞳にはやられたよ。郷田も俺も退学で自分だけ普通に学校に通い続けて。
楓はきっと知らないんだ。
瞳が絡んでいることを。
何だか笑えてきた。
楓も俺も随分と振り回されていたんだなと。
折角決まった会社を郷田のせいで辞めてたまるか。
辞めるなら向こうだ。
俺は楓に心配するなと返した。
何をされても俺は負けない。

