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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第19章 太いのが好き/細くても好き
 「うん、まったくだわ。」

 私たちはそう言ってアハハと笑いあったけれど、そこに制限時間があることを改めて感じて、その笑いは少し乾いたものになっていたと思います。


 「それで、今日は何を作ってくれるんです?」

 可美村クンはシャツを着ながらそう言いました。

 「それは出来るまで秘密にしておくわ。」
 「ならちょっと僕は仕事の続きしてますね。今日はテストの採点が終わっていなくって。」
 「うん。じゃあ、仕事しながら待っててね。」

 それから小一時間ほど、私はキッチン、可美村クンは机の上で時間を過ごしました。
 その間、会話は全くなかったけれど私はそれを寂しいと思うどころか、すでに成熟したカップルのような空気のように感じて幸せに思っていたのです。

 「可美村クン、できたよう。」
 「あっ、はいはいっ」

 私たちは出来上がった料理を挟んで向い合せに座りました。

 メニューは男の胃袋を掴む料理としては定番中の定番、肉じゃがです。
 少しあざといかなあとも思ったけれど、少々あざといくらいのほうが彼のようなストイックな人にはいいかと思ったのです。
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