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第25章 怒　IKARI

[10月22日]　風景：父の寝室


　柚子の小便と華の靴底の土から成る、泥にまみれた父の体を、華はしっかりと抱きしめた。
　落ち着いた心と、父をいたわる心が戻ってきたことで、そんな父の汚れた体をも愛せる気持ちになっていったのだろうか。

　その時点での二人の和解が本当に完全なものであったかどうかは定かではない。それでも、体でつながることで、二人の精神が癒されていったのは事実である。

　互いの口でその中心を愛し合ったあと、華は四つん這いになり父からの受精を求める。

　高く掲げられた華の白い尻に、しっかりとした性的興奮を覚えた父のペニスは、十分な、いや、いつも以上の熱さを持って激しく華の中を出入りし始めた。

　「ああっ、お父さんっ、すごいっ、あつぃぃっ、いいっ、ひぃっ」

　身体にそれなりのダメージを受けていたはずであるにも関わらず、父の動きはその痛みをものともせず、華を愛し尽くそうとしているかのように激しく動く。

　つい先ほどまで、柚子の幼い体に溺れていたはずの精神が、いまはすっかり華と同調し始めていた。
　それは華自身をも少々驚かせていたようだ。