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§ 龍王の巫女姫 §
第10章 春節の夜

「…決めた。これをお前にやろう」

「──ッ」


彼女の頬に触れようと、炎嗣の指が動く


「いや!」


水鈴は咄嗟にその手をはらってしまった。



パシッ



「……」


「…ハァ…っ…あなたのほどこしは受けない!」



次の瞬間

彼女は逃げていた。






「…ハァッ…ハァッ」



“ なんてこと…!! ”



わたしは 血迷っている……っ





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